WEB制作会社のひとつとして今後のあり方を考えた〜ベトナム ハノイを訪問して感じたこと

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2011年8月9日〜2011年8月11日まで2泊4日でベトナムのハノイに訪問してきました。

現在とあるプロジェクトをお客様・弊社が設計&ディレクション・ベトナムの会社が開発という体制で進めております。開発も佳境を迎える頃で一度、開発チームに視察を兼ねて表敬訪問してまいりました。

ご案内いただいた Fさん。ありがとうございました。
そして I さん、Y くんもありがとうございました。

結論を先に書けば、非常に有意義な3日間になりました。個人的”パラダイムシフト”を感じることができたのは人生で初めてかもしれません。

時間が経つと忘れてしまいそうなので、感じたことや考えを備忘録的に整理していこうと思います。
(ちょっと衝撃的だったので客観性を欠いた文章になっていると思いますがご容赦ください)

■アジアという市場、そしてベトナムという市場
3ヶ月ほど前にアジア開発銀行が2050年のアジア経済の展望を発表していました。アジアは2050年に世界全体のGDPの50%を占めるといわれており、アジアが世界の経済の中心になると予測されています。

もちろんその実現に向けてはインフラの整備や技術革新等課題はいろいろありますが、今後どの市場を狙っていくのかを検討している日本の多くの企業にとっては看過できない情報だと思います。既知のように中国、韓国、シンガポールの国外に対する影響力はまだ強くなりつつあります。

そしてベトナムの現在の特筆的な概況をまとめておくと、人口が約8400万、平均年令は26歳、インフレ率が20%という点です。労働意欲の高い人口の層が厚く、今後5年〜10年で家庭を築き、子供を産む層が増えるということは衣食住(情報)に対して大きなエネルギーが働く姿が想像できます。

シンガポールや中国、そしてつい先日、世界銀行に中高所得の国として認定されたタイに近いベトナムををひとつの拠点としてアジアへの展開方法を考えるというのはアリなんじゃないでしょうか。

余談ですが、ベトナム人の起業家と話したときに「伸びるしかない市場を探すのは難しい!」とおっしゃっていたのが印象的です。

■参入する外資系の企業
現地の方たちにお話を聞いていると、日本だけでなく、中国や韓国、アメリカの資本が投入されつつあるようです。

僕たちと近しい業界の話でいえば、サイバーエージェントさんやGMOさんも現地の企業に出資をしているようです。別の業界でいえば三井物産さんや NTT Docomo さんも IT 系の企業へ投資しておりました。額は書けませんが、結構 gkbr な金額でした。

■オフショアという考え方

2011年現在であれば、ベトナムの企業とオフショア的に提携をするのは当然”あり”だと思います。弊社も優秀なベトナムのパートナーと一緒にいろんな事にチャレンジしていきたいと思います。

だけど、それだけじゃダメだとも感じました。

上述したように市場が伸びているなか、今後のアジアでどうやって展開していくのか?を念頭にいれたときにオフショア開発のために拠点を築くというのはいかがなものかと考えました。サービスを提供していく市場として見ることができないか?と。

経営戦略を考えるうえでアナロジー的な視点が重要だろうと思います。いわゆる推測です。

ベトナムという市場をもう少し調査する必要があると思いますが、例えば日本で成功したサービスが成立し得た条件を考え、ベトナムでも成功できるのかどうかを考える。インフラや文化など適応すべきポイントは多いと思いますが、もし適応できるのであれば素晴らしい市場になるかもしれません。

いずれにせよ、今の仕事を大事にしながら将来を見据えるうえでのヒントにはなるだろうと思います。

■WEB制作会社として&おわりに。
おそらく多くの制作会社の人がこのままでいいのかな〜って思っていると思います。僕もそのひとりです。そして、ベトナムに行ったからといって急に何かが変わるわけでもないと思います。

ただ、IT業界の従事するものとしてある種の希望と指針みたいなものが見つかりそうになったことが最も大きな収穫でした。

コミュニケーションをとるために英語が大事です。とか当たり前のことも感じたのですが、それ以上に情報化社会はプログラムなど言語化される領域の共有スピードが高すぎて言語すらも圧倒するんじゃないかとも感じました。

アプリケーションやシステムをつくるときは、うまく体制を組めれば細部まで作り込める可能性が高い。これは制作や開発業務をすすめる上でとても大事なことです。

だけど、もっと重要なことをベトナム人の起業家のひとりと話していて感じました。

彼らはプログラムやフレームワークで共有できない経験やスキルを求めている。日本の今の環境はベトナムやその他アジアの国々(そこの事情は全くしらないですが…)にとって、無意識に大きな強みになっているのではないかと。

例えば、グリーやモバゲーのゲームをダウンロードして楽しむ。こうやってビジネスしてるんだろうなとなんとなくでもいいので感じておく。モバイルってこういうもんでしょというのが肌感覚として刷り込まれる。

たぶん、こういう言語化できない経験を多く積み重ねている人がベトナムでモバイルビジネスをやろうと思ったときにものすごい強みを発揮できるんでしょう。しかもこれは日本でいうと特別なことをしている人たちではない。この部分を日本で真剣に取り組んでいる人は大きなアドバンテージを持っているんじゃないでしょうか。

■まとめ
まとめに入りますが、日本のいち制作会社としてアジアをとどう付き合っていくのかを考えたときは2つ重要なことがあると思います。必須条件として技術。そして、そのうえで文化的なアイデンティティー。これらを面白い・役立つかたちでサービス提供できる、またはパートナーとして認めてもらえる会社になれればとか夢のようなことを想像しました。

会社を設立するときに”アジケ”って名前をつけたときは、”アジア”のことは1mmも考えていませんでしたが、結構近しい名前だったんだなと感じた今は10mmくらい(1日10分くらい)は考えようと思います。ただ、将来のビジョンを模索しながらも日常業務も大切にしていかないとですね。

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