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ダッシュボードのIA(情報設計)に大切なこと〜ワイヤーフレームを作る時の6つの判断軸〜

こんにちは。
ディレクターの小池です。

この記事をお読みの方の中にはIA、またはUIデザイナーの方もいらっしゃるかと思いますが、ダッシュボードの情報設計では相当、苦心されたのではないでしょうか。

私もその一人です。
ダッシュボードの情報設計は、扱うデータの種類と表示形式を掛け合わせると無限のパターンが存在するため、前提の整理を怠った状態で臨んでも迷路にハマりがちなのです。

ダッシュボードのIAといっても様々なケースが存在しますが、共通して言えるのは

「必要なデータを適切な形で表示させること」

です。
簡単に聞こえるかもしれませんが、実はコレがなかなか難しいのです。
この言葉は、情報設計を行う上で考えなくてはならないポイントに分解すると、下記のようになります。

①必要なデータを選ぶこと

②データを適切な形で表示すること

次項からは、これらの工程でどのようなことに留意すべきかについてご説明したいと思います。

①必要なデータを選ぶこと

そもそも何のためにデータを見るか?

ユーザーは何のためにデータを読み取るのでしょうか?
折れ線グラフが1日毎に上下するのを見て一喜一憂するためだけにダッシュボードを眺めるアナライザーはおそらくいないでしょう。
多くの場合、「データを見て改善ポイントを発見したい」等、後のアクションを決定する判断軸としてデータを活用するためではないでしょうか。

データは多いほど良い?

表示できるデータが多ければ多いほど高性能だと思われる事もありますが、これは大きな間違いです。
見やすいダッシュボードの基本原則は、

「有用なデータのみが表示されている状態」

という事に尽きます。
計測ツールをお使いになったことがある方なら誰でも、「どのデータを見たら良いかわからない」「数字を見ても状態が良いのか悪いのかわからない」等の理由で悩んだことがあるのではないでしょうか。多くの人にとって、膨大なデータの中から必要なデータを掬い上げること自体が難題なのです。

ユーザーが見たいデータはどうやって選ぶの?

IAの役割は、「ダッシュボードを見ている人が何をしたいのかを読み取り、必要なデータのみを表示してあげる事」だと考えています。そのためには、思い切って「表示しないデータ」を決める必要があります。

しかし、これを決めるためにはかなりの勇気が必要です。少しでもニーズのあるデータがどこを見ても見つからなければ、致命的な欠陥となる可能性があるからです。

それを回避するためには、ユーザーがダッシュボードに対して何を求め、データを何に活用したいのかを明確にした上で情報の取捨選択を行う必要があります。この作業に入る前に「ペルソナ」「ジャーニーマップ」でユーザーが求めていることや課題に感じていることを、ダッシュボードを利用する前後までにしっかり可視化しておきましょう。

②適切な形でデータを表示すること

表示するデータが決まったら、次は画面上でどのように表示するかを決める作業(=ワイヤーフレームの作成)です。
この工程からを情報設計と捉えている方も多いのではないでしょうか。

しかし、情報設計は画面構成を行うことはもちろん、そのために必要な情報を整理することも含みます。ダッシュボードのIAでは、表示の大小や配置を決めるための判断軸が多いので特に注意して進めましょう。

折れ線、棒、円・・・無限のパターンの中から見せ方を決めるための6つの判断軸

以前私がダッシュボードの情報設計を行った際に判断軸としたものは主に下記の6項目です。
データの種類は選定出来ていても、それを「どの画面のどの位置に、どんなUIで表示するか」を決めるためには様々な視点が必要です。
見にくいダッシュボードは、下記の中のいずれかの判断を誤り、ユーザーにとって混乱を招くような設計になっている可能性があります。

1の判断を間違うと、区分の違うデータが同一画面に混在し、混乱を招きます。区分によって情報量に差が出ても恐れずにページを分けましょう。

2の判断を間違うと、ユーザーが見たい情報をすぐに発見できない可能性があります。重要な情報をしっかり見極め、目立つ部分に設置しましょう。

3の判断を間違うと、比較したいのに出来ないといった機能的欠陥を招くか、比較する意味が無いデータを並列に表示しミスリードを誘う可能性があります。ユースケースをしっかり定義し、本当にそういう使い方をするのかを見極めましょう。

4の判断を間違うと、推移を見たいのに見れないといった機能的欠陥を招くか、推移こそがこの情報の価値であるというミスリードを誘う可能性があります。3と同様、本当にユーザーがそういった使い方をするのかを見極めましょう。

5の判断を間違うと、そもそも何のためのデータなのか、ユーザーが分からない可能性があります。データ本来の意味に囚われずに、ユーザーにとってわかりやすい単語を使用しましょう。

6の判断を間違うと、ユーザーがデータを読み取るまでに時間を要する可能性があります。ユーザーが参照する判断軸が増えないように注意しましょう。

これらの判断も、ユーザー視点に立った時に実際にどうなのかという考え方が重要です。
迷ったら再度、「ペルソナ」「ジャーニーマップ」を見返してニーズや課題と比較してみましょう。

まとめ

  • ダッシュボードのIAで大切なのは思い切って「表示しない」データを決める事
  • 何のデータが必要かは「ペルソナ」「ジャーニーマップ」等のユーザー定義を活用して判断する
  • データの表示方法を決めるためには6つの判断軸を活用する
  • 判断を迷ったらやはり「ペルソナ」「ジャーニーマップ」を参照し、ユーザーが何のためにデータを見るのかに立ち戻って考える
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