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【UX dub 座談会#02】 これから進むべき道とは?UX/UIデザイン会社が思い描く未来像

弊社が6月22日に開催した「UX dub」。UXデザインに携わる人々が、会社の垣根を越えて集まる交流の場です。同イベント開催に先駆け、当日にスピーカーとしてライトニングトークを行ったクリエイターの中からオハコの菊池涼太氏、アルチェコの熊澤宏起氏、ベイジの荒砂智之氏、弊社代表アジケの梅本周作が一堂に会してUX/UIデザインや会社の価値に対する議論を交わしました。

ここでは、その座談会の様子をテーマごとに3回に分けて配信中。第1回目のテーマは、「UX/UIデザイン会社の価値とは?」について意見交換をしましたが、今回、2回目のテーマは「UX/UIデザイン会社の未来像」です。

受託事業から自社事業へ

梅本:さて、東京オリンピックまであと3年ですが、2020年には、どのような会社やクリエイターになっていたいですか?

熊澤:受託はやりたくないですね(笑)。というか働きたくない(笑)。

梅本:それ、究極ですね(笑)。

熊澤:それは冗談として、自社で事業をいろいろ展開していけたら面白いですよね。受託からそっちにシフトしていきたいんです。今は何だかんだで受託の案件が面白いし、会社や個人の成長にもつながっているんですが、今後は受託20%くらいという方針に会社としてもしたいんです。

梅本:我々がジレンマに抱えるところですよね。

熊澤:50歳になっても納期に追われてたら…。想像しただけで血を吐きそう(笑)。

梅本:自社事業を立ち上げるとしたら、アルチェコの強みを生かした事業ですよね?

熊澤:ITを専門にしているので、そこは生かしていきたいですね。ITからリアルにつなげられるサービスを作っていきたいなと思っています。でもそこって 一貫してないといけないと思ってて。

サービスを通じた体験 でインターネットを活用しているところ、活用していないところって、日常生活に必ずあるポイントじゃないですか。そのインターネットを使ってないときにどんな価値を提供できるか。また、インターネットを使うことで、よりその価値を向上できるかが大切。インターネットだけじゃなく、リアルにも日常生活にも影響をおよぼせるような価値を提供していきたいですね。

業務用アプリの分野がアツい!

荒砂:ベイジはWEB制作専門でやっているので、WEBサイトやWEBアプリを作り続けていくっていうビジョンはあるんですけど、特に最近やっていきたいのは「業務用アプリケーション」という分野です。

世の中にはまだまだUX/UIの技術や知識が入り込んでいない領域はたくさんあります。例を挙げると、例えば病院の先生がモニタに向かってカルテを記入するアプリケーションを最近見ることがあったんですが、とても一目見ただけ操作方法が理解できるようなものではなさそうだったんですよね。そうした医療分野や、公的なシステムといった分野にもまだまだ入り込んでいく余地があるのかなと。こうしたシステムってUXの視点がまだあまり入り込んでいなくて。そういうところに自分たちが培ってきた技術とか知識ってものはまだまだ生かせると思うんです。それに、そういうことを一から考えるのは面白いんじゃないかと。

梅本:たしかに業務用アプリの分野は面白そうですよね。

菊地:業務用アプリの改善は弊社も取り組んでいます。具体的にはプレスリリース会社の管理画面とか。ほかにも広告管理系のツールだとか、ダッシュボード系のUIデザインを担当していましたね。

UIデザインは画面上に収まらない。

梅本:いろいろと担当されていたんですね。では、オハコさんのこれからはいかがですか?

菊地:どういうものを作るか、というセグメントで分けたことはあまりないんですけど…。今って、ほとんどインターネットで何もかもできて、コミュニケーションの起点として、だいたいインターネットが存在しているじゃないですか。今はシステムとして整備されてきて、インターネットの時代なのでアプリでシームレスにつながっていて。

ただ、そのアプリでユーザーがちゃんと満足に体験できるインターフェイスを持っているものがどれくらいあるかというと、まだ全然ないじゃないですか。それこそまだUIって言っても伝わらない会社さんも多くいらっしゃいますし。そこをまず、「すべての接点の体験がダイレクトにつながるようなものにしたい」というのが我々が掲げている未来です。

究極を言うと「念じると伝わる」という世界が理想じゃないですか。何か手を動かすまでもなく。今、何かとつながるということに対してロスが多い。その最良の接点を我々は作り続けたいなと思います。今はデジタルの画面のデザインだったりしますけど、今後、UIは「音声とAI」みたいな形にシフトしていくと思うんです。スマホやPCの画面上に収まらない。そういった領域にもしっかりと踏み入れていきたいですね。

梅本:そういう未来は、菊地さんが社内で伝えていくんですか?

菊地:そうですね。社内でビジョンとして伝え続けていますね。でも反応は「お、おう…」みたいな(笑)。そこで「おお、すごい!」みたいな反応はなかなか難しくて。そこは我々経営メンバーが噛み砕いて伝えていかなければならないですし、実際にその未来が正しいということを証明していけなければならないんです。

梅本:「未来が正しいということを証明していく」…名言でましたね!

菊地:デザインの力でその良い接点を必ず作れるということを証明していかなければならないと思うんです。

接点話で絡めちゃうと、プロジェクトメンバー同士のコミュニケーションロスという問題があります。基本的に我々はクライアントにオーナーシップを求めちゃうので、「こういうサービスを持っていて、こういう世界を実現していきたい」という想いを持っているのに、メンバーに伝わるまでにハードルが存在する。そこもデザインの力で改善できると思うし、我々の最良のUIデザインの進め方で解決していける問題だと思うんです。その助けになるようなツールを今、自社プロダクトで開発しているところです。

梅本:なるほど。皆さん、いろいろ考えて社内で議論したり啓蒙したりしながら、未来を見ているんですね。今は我々含めクライアントのパートナーとして活動しているところが共通項ですが、各社思い描く方向性が異なるのは面白いです。3年後の未来はさらに違う色が出ているかもしれませんね!

 

座談会参加者プロフィール

菊地涼太氏
株式会社オハコ
代表取締役社長/UIデザイナー

1993年生まれ。高校時代よりWebデザインに触れ、事業会社でのWebデザインを経験。2012年に慶應義塾大学総合政策学部(SFC)入学後、同年12月に株式会社オハコ設立。サービスのUXデザインからUIデザインを軸に事業会社のサービススタートアップをサポート。2015年にはデザイン人財を増やすことを決め、直近2年で4名から20名を超える規模へと拡大中。
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熊澤宏起氏
株式会社アルチェコ
シニアコンサルタント

日産自動車にて新型エルグランド車の内外装設計に携わり、人間工学的設計の観点からハードウェアの設計を担当。その後、UX/UIデザインコンサルファームに入社し、NTTドコモ、DENSO、NTT西日本、NTTコミュニケーションズ、NTTレゾナント、などの大手企業と上流工程からUX設計、UIデザインを担当する。その後、アルチェコに入社し、富士通デザイン、CAC、KIRIN、楽天、リクルートやスタートアップ企業など、多くのクライアントと新規事業サービスの企画、ワークショップ設計、UX/UI設計に関わるコンサルタントを担当。また、ARCHECOの自社メディアコンテンツの企画、運営、戦略までチーム全体をマネジメントしている。
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荒砂智之氏
株式会社ベイジ
UX/UIデザイナー

数社のグラフィックデザイン会社、Web制作会社を転職したのち、2011年にベイジに参画。アートディレクション、デザイン、情報設計を手掛ける。ロゴデザインについても多数の実績があり、タイポグラフィ年鑑への入選歴もあり。近年はブログを中心に社外に向けて活動範囲を広げている。
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梅本周作
株式会社アジケ
founder/CEO

デジタルエージェンシー企業のインフォバーンにて新規事業/経営企画職を経て2007年にUXデザイン会社のajikeを設立。国内大手企業が運営するデジタルサービスのユーザー視点を中心にしたデザインコンサルティングやスタートアップ企業のUX/UIデザイン、ビジネスプラットフォームの開発プロデュースなどを手掛ける。
直近は地域の自治体と一緒にUターン施策や企業誘致に対してUXデザインを使って戦略立案から施策の運用を行っている。
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